ガラナとは? 詳しい効果や、副作用などをまとめました!
公開日 : 2020/12/04 更新日 : 2020/12/08

こんにちは!
メディア事業部の若林です!
今回は成分シリーズ
「ガラナ」の解説をしていきます!
ガラナとは?
ガラナとは植物の名前でムクロジ科ガラナ属のつる植物です。
成長すると赤い殻で覆われた実をつけ中には白色の果実と黒い種子があり、熟すと人の目のように見えます。
主に種子の部分が飲料やサプリメントなどに使用されます。
原産地はブラジル・アマゾン川流域です。
古くから現地の先住民が薬として興奮剤、鎮痛剤や下痢、頭痛、片頭痛の治療に使用していたそうです。
種子にはコーヒーの3~5倍のカフェインが入っており、カフェインのほかにもサポニン、タンニン、及びテオブロミンやテオフィリンなどのアルカロイド類が多く含まれ抗酸化物質が豊富です。
原産地のブラジルではお祭りのとき現地の住人がガラナを摂取して、三日踊り続けたという逸話があるそうです。
ガラナの効果とは?

集中力や運動能力の向上
エナジードリンクに配合されることも多いガラナ。
その効果の源は、カフェインです。
カフェインは摂取すると脳の受容体で受けとられます。
この受容体はアデノシンという脳の興奮を抑えリラックス状態にする物質も受け取る場所です。
カフェインを受け取った受容体はアデノシンを受け取ることはできなくできなくなり、脳の興奮状態が続くようになります。
脳の興奮が続くと、自律神経では交感神経が優位になりアドレナリンが分泌されます。
アドレナリンは血液循環をよくするので、脳や身体の血流が多くなり、一時的に集中力が上がることや身体の運動能力が上がることが期待できます。
合成カフェインよりもガラナに含まれるカフェインは作用が穏やかと言われています。
むくみの改善や、疲労の回復効果
カフェインは血流をよくする効果と共に利尿作用もあります。
身体に溜まった余分な水分を排出してむくみの改善に役立ちます。
さらに血流がよくなることで、栄養や酸素が身体の隅々に行き渡り
疲労の回復にも効果的と考えられています。
記憶力の低下を防ぐ
記憶は脳の海馬という部分で行っています。この海馬などにアミロイドベータというたんぱく質が多く溜まってしまうと神経細胞が死滅して記憶力の低下が起こると言われています。
マウスを使った実験では、カフェインを4~5週間与えられたマウスはカフェインを与えないマウスより記憶の低下が改善したという結果がでました。
この時、海馬ではアミロイドベータが4~5割減少しました。
この実験により、カフェインがアミロイドベータを作る酵素の働きを抑えることが証明されました。
臨床試験のデータはまだ少ないですが、カフェインを日常的に摂取することはアルツハイマーの予防につながると言われています。
またガラナには、緑茶で有名なカテキンも含まれます。カテキンにもアミロイドベータを抑制する効果があります。
抗酸化作用
ガラナに含まれる、タンニンなどのポリフェノールは身体をサビさせる「活性酵素」と戦う「抗酸化物質」です。
血管の老化を予防して動脈効果予防や血圧を下げる効果が期待されています。
ガラナの副作用とは

ガラナは摂取量や体質によっては、カフェインによる副作用が起こる可能性があります。
カフェインの副作用は、動悸、不眠、頭痛、胃のむかつき、不安感、手足の震えなどが上げられます。
さらにカフェインは大量に摂取すると中毒症状が出ることがあるので注意が必要です。
目安としては短時間に1000mg以上、カフェインに対して敏感な体質な方は200mg程のカフェイン量でも重篤な症状がでる場合もあります。
エナジードリンクやサプリメント、カフェインが濃縮された医薬品等はカフェインの含有量を把握して、用法用量は守って使うことが大切です。
さらにポリフェノール(タンニン等)も摂りすぎると鉄分の吸収を阻害するという報告もあります。
集中力をあげたいときなどに便利なカフェインですが、その効果に身体が慣れてしまい、次第にもっともっとと摂取量を増やしてしまいがちですので一日の摂取量は把握して摂りすぎに注意した方が安心です。
まとめ
ガラナはいまや、エナジードリンクやガラナ入りチョコレートなどで身近な食材となりました。
多くの成分のなかでもカフェインが有名で、仕事や勉強中に助けられている方も多いかもしれません。
カフェインには依存性はないと言われていますが、その効果を過信しすぎず上手に生活に取り入れましょう。